SECURITY

セキュリティへの取り組み

お客様の大切な業務と情報を守るための、安全設計・運用・復旧に関する基本方針です。

攻撃リスクをゼロにすることはできません

だからこそ「防ぐ」だけでなく、「気づく」「広げない」「立て直す」までを考えたシステムづくりを大切にします。必要な対策は、業務の重要性・取り扱う情報・予算・運用条件に合わせて設計します。

①

防ぐ

そもそも狙われにくく、入られにくい設計

②

気づく

不審な動きに早く気づける仕組み

③

広げない

領域を分け、被害を最小範囲にとどめる

④

立て直す

バックアップと手順で、業務を早く再開

なぜ、いまセキュリティ対策が必要なのか

脅威は高度化し、委託先・取引先を経由した被害も重要な課題となっています。

01

ランサム攻撃

データの暗号化・窃取により、業務停止や復旧負担につながるおそれがあります。

02

委託先を狙う攻撃

開発・運用の委託先が攻撃されることで、取引先へ影響が及ぶ可能性があります。

03

AI利用に伴うリスク

入力データの取り扱い、生成結果の誤り、外部情報からの不正な指示などに注意が必要です。

私たちが重視するのは「対策の数」ではなく「リスクの管理」です。

業務への影響や情報の重要度を確認したうえで、優先順位を決め、実装・確認・継続運用の方法までお客様と合意します。

参考:IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」(組織向け順位 1位・2位・3位)

安全は、4つの方針から設計します

すべてのシステム開発で守っている考え方です。

1. 素性の確かな基盤を選ぶ

セキュリティ水準や運用実態を確認できない環境は避け、運用実績があり、対策内容と責任範囲が明示された基盤を選定します。要件・規模・ご予算に応じて、お客様とご相談のうえ決定します。

利用する基盤と保管場所は、お客様とご相談のうえ決定し、設計時にご説明します。

2. 不要な情報は持たない

業務に必要のない個人情報は、取得も保管もしない方針です。守る対象そのものを減らすことが、有効な漏えい対策になります。

取得する情報と保管期間は、要件定義の段階で確認します。

3. つなぐ範囲を最小限にする

ネットワークにつなぐ必要がある部分と、ない部分を明確に切り分けます。外部に開く入口は、業務に必要な最小限だけです。

詳しくは下の「ネットワーク設計」をご覧ください。

4. 第三者の目で確かめる

自社での確認に加え、専門会社による第三者診断を、必要性に応じてご提案します。

オプション・別途費用

外から見える場所を、最小限にします

ネットワーク設計

お客様のデータが入る「内部領域」には、原則として、インターネットから直接つながない構成にします。外部とやり取りする入口は「公開領域」に絞り、そこで受け止めた通信だけを内部へ渡します。

外部

インターネット

ご利用者様からのアクセス、勤怠・ガルーン・Asanaなどの外部システムからの受信

暗号化通信

必要な部分だけ

公開領域

ログイン画面・業務画面・連携の受付口。使わない機能やポートは開けません。

許可した通信だけ通す

原則、外部から直接つなげない

内部領域

データベース、バックアップ、管理機能。お客様の大切なデータはここにあります。

  • 管理用の操作も限定します。システムの設定変更などは、許可された担当者・経路からのみ行えるようにします。
  • 既存システムとの接続も必要最小限。勤怠・ガルーン・Asanaなど、業務上必要な連携以外はつなぎません。

情報を守るための基本設計

特定の製品に頼るのではなく、複数の対策を組み合わせてリスクを低減します。

外部公開を最小限に

必要なシステム・通信経路だけを公開。データベース等への直接的な外部接続を原則制限します。

権限を必要最小限に

利用者・管理者・システム間の権限を分離し、画面とAPIの双方でアクセスを制御します。一般メンバー・部門管理者・システム管理者など、役割ごとに操作できる範囲を分けます。

通信とデータを保護

通信の暗号化、保存データの暗号化、秘密情報・暗号鍵の管理を、要件に応じて設計します。

ログを残し、異常に気づける

操作・認証・エラー等の記録方法を決め、必要な監視・通知体制を設計します。

脆弱性を作り込まない

入力値検証、認証・認可の確認、依存ライブラリの管理などを、開発工程に組み込みます。

復旧できる状態を準備

バックアップだけでなく、保持期間、復元確認、復旧目標、連絡手順を検討します。Excel運用で心配されがちな「ファイルが壊れたら終わり」を防ぎます。バックアップの頻度は保守プランにより異なります(例:ライト=月次/スタンダード=週次/プレミアム=日次)。日々データが更新される工数管理では、スタンダード以上(おすすめ)をご検討ください。

クラウドを利用する場合も、OS・アプリケーション・アクセス設定等についての責任が自動的になくなるわけではありません。構成と契約に応じた役割分担が必要です。

保守プランの例

セキュリティに関わる運用の例です。「概算費用」ページの保守プランをもとにしています。実際の範囲・頻度・対応時間は、個別の提案書と契約で確定します。

サービス内容スポットライトスタンダードプレミアム
サーバー監視—営業時間内24時間自動監視24時間自動監視
SSL証明書更新都度依頼
OS・ミドルウェアのセキュリティアップデート—
バックアップ頻度都度依頼月次週次日次
障害時対応都度見積営業時間内営業時間内優先対応24時間365日

24時間365日の対応は、自動監視ツールによる検知・通知の例です(有人監視ではありません)。

対策は「実施・確認・改善」で支えます

設計上の対策に加え、リリース前後の確認が重要です。

開発時の確認

コードレビュー、認証・認可テスト、主要な脆弱性への対処、設定確認など。

リリース前の確認

公開設定・管理権限・シークレット情報・バックアップ手順などを点検。

第三者診断(別途協議)

専門会社によるWebアプリ・API・インフラ等の診断を、必要性に応じて提案。

オプション・別途費用

継続的な改善

脆弱性情報や変更履歴を踏まえ、保守契約の範囲内で更新・再確認。

重要:テストの種類ごとに確認できることは異なります。

AIコードレビューや自動テストは第三者診断と同じではありません。検証結果・対応範囲・未対応事項が分かる形で合意することを重視します。

自社でのテストに加え、利害関係のない専門機関に、システムの弱点がないかを調べてもらうことができます。「当社が安全と言っている」ではなく、第三者の診断結果で確認いただけます。

診断は必須ではありません。公開範囲や取り扱う情報の重要度、取引先からのご要望に応じて、必要性をご相談のうえお見積りします。診断の範囲・費用・指摘事項の修正対応は、事前にご相談のうえ決定します。

なお、保守プラン(プレミアム)に含まれる「セキュリティ診断(年次)」は、運用中のシステムの状態を定期的に確認する保守サービスです。第三者機関が実施する脆弱性診断とは内容が異なり、後者は保守プランの種類にかかわらず、別途お見積りとなります。

1診断の実施

システムが完成した段階で、第三者機関が攻撃者の視点から点検します。

2診断結果のご報告

見つかった点と危険度を、報告書としてお客様にも共有します。

3是正対応

指摘事項は優先度をつけて検討し、対応内容を共有します。

4定期的な再確認

機能追加や環境変更のタイミングで、再診断をご提案します。

AI活用をご検討のお客様へ

AIを活用する場合の情報保護

AI開発支援ツールの利用と、納品システムへのAI機能組み込みは、別々に確認します。

AI機能でのデータの流れ

STEP 1

取り扱う情報の確認

AIに関わるデータの種類を整理

STEP 2

送信前の確認

必要性・機密性を確認し、送信データを最小化

STEP 3

サービスの選定

学習利用・保存期間・処理地域・再委託先を確認

STEP 4

利用時の制御

アクセス権限を維持し、不正な指示に注意

STEP 5

人が確認して実行

重要な操作は人が承認

1. 送信前に、渡す情報を絞る

AIへ渡す情報の必要性・機密性を確認し、送信データを最小化します。個人情報や機密情報は、伏せ字にするか、送らない設計も検討します。

2. 利用条件を確認してサービスを選ぶ

学習利用、保存期間、データ処理地域、再委託先などの利用条件を確認し、利用するサービスと設定を導入前にご説明します。

3. AIの権限は、使う人と同じ範囲に

アクセス権限を維持し、AIが参照できるデータを、操作する人が見てよい範囲に合わせる設計を基本とします。

4. 重要な操作は人が確認する

重要な判断・外部送信・データ更新には、人の確認や承認を組み込みます。AIの回答には誤りが含まれることがあります。

5. AI特有のリスクへの備え

外部の文書に含まれる不正な指示(プロンプトインジェクション)などに注意します。

6. 使い方を決めて、見える化

AI機能を使う範囲や、利用記録の残し方は、設計時にお客様とご相談して決めます。

AIサービスの利用条件は、製品・契約・設定によって異なります。「AIへ送らない」「学習に使われない」「情報が漏れない」と一律に保証せず、利用するサービスを明示して設計・合意します。

提供範囲と責任分担を明確に

開発時の基本品質と、納品後の継続的な運用サービスを分けてご説明します。

対策項目提供範囲の考え方
安全なアプリケーション設計開発時の基本方針
認証・認可・入力値検証要件に合わせた設計・実装
初期設定の安全性確認構成に応じて確認
脆弱性・OS等の継続更新保守契約で範囲を確定
ログ監視・異常通知個別設計/契約で確定
バックアップ・復元テスト構成・頻度・担当を個別確定
第三者脆弱性診断別途協議・見積

実施項目・費用・監視時間・障害対応の範囲は、個別の提案書と契約で確定します。「標準提供」と記載する項目についても、実際の運用体制と照合したうえで正式にご案内します。

お客様にお願いしたいこと

  • ID・パスワードの適切な管理(使い回し・共有を避ける)
  • 入社・退職・異動時の、利用者登録の変更のご連絡
  • 不審なメールやURLへの注意
  • AIに入力してよい情報についての、社内ルールづくり
  • 「いつもと違う」と感じた際の、早めのご連絡

もしもの際の対応と、復旧への備え

事故を完全に防げない前提で、対応の順番と連絡方法を事前に確認します。

1

把握

監視通知や報告を受け、発生事象と影響範囲を確認します。

2

拡大防止

必要に応じて、アクセス制限・アカウント停止・影響箇所の隔離を検討します。

3

共有・判断

判明した事実、業務への影響、暫定対応をお客様と共有します。

4

復旧・改善

安全性を確認しながら復旧し、原因分析と再発防止策を整理します。

事前に合意しておくこと

  • 緊急連絡先、連絡判断基準、一次応答時間、対応可能な時間帯
  • バックアップの取得頻度・保存先・復元テスト、復旧時間とデータ損失の目標
  • 障害調査、復旧作業、法令上の報告・通知を誰が担うか

よくあるご質問

個別提案時に確認させていただくこと

お客様が安心して判断できるよう、確認したい点を明らかにします。

  • 取り扱うデータの種類
  • 利用者と権限
  • 停止できない業務
  • 必要な復旧時間
  • 監視時間帯
  • 既存のセキュリティ基準(お客様の取引先から求められている基準を含みます)
  • 予算と責任分担

参考資料

このページについて

本ページは、株式会社Coopersがシステム開発に際して重視するセキュリティ設計・運用の基本的な考え方を説明するものです。特定の構成、実施済みの対策、セキュリティ認証の保有、常時監視や復旧時間を保証するものではありません。個別案件においては、リスク・予算・要件・実際の提供体制を確認し、実施項目・費用・契約上の責任・運用条件を別途合意します。

お客様の業務に合わせて、必要な守りを一緒に設計します。

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